さくらのVPS

さくらのVPSでDockerを使ってFlaskアプリを公開してみる

さくらのVPSでDocker使ってFlaskアプリ公開したいんだけど?

やってみましょう。

この記事ではさくらのVPSでDockerを使ってFlaskアプリを公開するっていうことをやってみたいと思います。

この記事でやること

  • さくらのVPSでサーバーを立てる
  • さくらのVPSにDocker環境を構築する
  • ローカルのFlaskアプリケーションをアップロードする
  • 起動して確認

docker-composeやDockerfileを使ってそれだけで完結するようにしたいと思います。Dockerを使って公開してみたい人はどんな流れでできるのかちょっとだけ参考になるかもしれません。

さくらのVPSでDocker×Flaskやっていこう。

さくらのVPSでサーバーを立てる

さくらのVPSでサーバーを立てていなければまずはサーバーを立てます。さくらのVPSは2週間無料で使えます。

今回はUbuntuでやりたいと思います。

  • ゾーン・・・東京第2ゾーン
  • メモリ・・・1G
  • SSD・・・50GB
  • OS・・・Ubuntu22.04

申し込む際は選択していくだけでサーバーを立てることができるので楽ですよ。

さくらのVPS

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さくらのVPSにDockerをインストールする

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さくらのVPS

さくらのVPSでDockerを使う方法を紹介します。

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Dockerをインストールする

操作はSSH接続してやっていきます。

$ ssh ubuntu@IPアドレス
# パスワードが問われるので、設定したパスワードを入力してログイン。

docker取得してインストールします。

$ sudo curl -sSL https://get.docker.com/ | sh
$ sudo apt -y install docker-compose

imageを実行できるか試してみましょう。

$ sudo docker run hello-world

Unable to find image 'hello-world:latest' locally
latest: Pulling from library/hello-world
2db29710123e: Pull complete
Digest: sha256:faa03e786c97f07ef34423fccceeec2398ec8a5759259f94d99078f264e9d7af
Status: Downloaded newer image for hello-world:latest

Hello from Docker!
This message shows that your installation appears to be working correctly.

To generate this message, Docker took the following steps:
 1. The Docker client contacted the Docker daemon.
 2. The Docker daemon pulled the "hello-world" image from the Docker Hub.
    (amd64)
 3. The Docker daemon created a new container from that image which runs the
    executable that produces the output you are currently reading.
 4. The Docker daemon streamed that output to the Docker client, which sent it
    to your terminal.

To try something more ambitious, you can run an Ubuntu container with:
 $ docker run -it ubuntu bash

Share images, automate workflows, and more with a free Docker ID:
 https://hub.docker.com/

For more examples and ideas, visit:
 https://docs.docker.com/get-started/

ちゃんとimage落としてきて実行できていますね。バージョンを確かめてみるとこんな感じです。

$ docker -v
Docker version 20.10.21, build baeda1f

$ docker-compose -v
docker-compose version 1.29.2, build unknown

これでDockerを使えるようになったので、Flaskアプリケーションの方にいきましょう。

公開するFlaskアプリケーション

今回公開してみるアプリケーションはこのTODOを登録するだけのものですね。

公開試すのが目的なので、こんなアプリでもいいはず。

docker-compose

FlaskアプリはNginx経由で動かしたいので、Nginxのコンテナも用意しておきます。データベースはMySQLでアプリケーション自体はuwsgiで動かします。

version: "3"
services:
  app:
    build: ./docker/flask
    volumes:
      - .:/app
      - socket:/tmp
    command: uwsgi --ini  app.ini
    depends_on:
      - db
    tty: true
  db:
    image: mysql:5.7
    environment:
      MYSQL_DATABASE: 好きなデータベース名
      MYSQL_USER: ユーザー名
      MYSQL_PASSWORD: パスワード
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: パスワード
    ports:
      - "3306:3306"
    volumes:
      - mysql-data:/var/lib/mysql
  web:
    image: nginx
    ports:
      - "80:80"
    volumes:
      - ./web/nginx.conf:/etc/nginx/conf.d/default.conf
      - socket:/tmp
volumes:
  mysql-data:
  socket:

Dockerfile

アプリケーションのDockerfile、ちょっと動かすだけに作ったのでカスです。

FROM python

WORKDIR /app/flask-app/app

RUN pip install Flask
RUN pip install pymysql
RUN pip install uwsgi

Nginxの設定ファイル

Nginxの設定ファイルはdocker-compose.ymlで以下のように指定しているのでwebディレクトリ配下に設定ファイルを作成します。

docker-compose.yml

volumes:
      - ./web/nginx.conf:/etc/nginx/conf.d/default.conf

80番でアクセスされた時に/でuwsgiに渡します。

Nginxの設定ファイル

server {
    listen       80;
    server_name  IPアドレス;

    location / {
        include uwsgi_params;
        uwsgi_pass unix:/tmp/uwsgi.sock;
    }
}

uWSGI

アプリケーションはuWSGIで動かしたいのでdocker-compose.ymlでは以下のように動かすコマンドを書いています。

docker-compose.yml

  app:
    build: ./docker/flask
    volumes:
      - .:/app
      - socket:/tmp
    command: uwsgi --ini  app.ini

app.iniには以下のように書いておきます。

app.ini

[uwsgi]
# アプリケーションのファイルがindex.pyなのでindexと指定
module = index
callable = app
master = true
processes = 1
socket = /tmp/uwsgi.sock
chmod-socket = 666
vacuum = true
die-on-term = true
# アプリケーションのディレクトリにload前に移動
chdir = /app/flask-app/app
logto = /app/flask-app/appuwsgi.log

uwsgi.sockを使えるようにする

Nginxの設定ファイルに以下のように書かれているようにsocketでNginxとuwsgiを通信させます。

docker-compose.yml

    location / {
        include uwsgi_params;
        uwsgi_pass unix:/tmp/uwsgi.sock;
    }

このファイルにNginxのコンテナからもアクセスさせたいのでvolumesでsocketを指定しています。

docker-compose.yml

services:
  app:
    build: ./docker/flask
    volumes:
      - .:/app
      - socket:/tmp
・・・
・・
・
  web:
    image: nginx
    ports:
      - "80:80"
    volumes:
      - ./web/nginx.conf:/etc/nginx/conf.d/default.conf
      - socket:/tmp
・・・
・・
・
volumes:
  mysql-data:
  socket:

これしないとNginxコンテナから作成されたsocketファイルにアクセスできなくなってしまいます。アプリケーションのコンテナとnginxのコンテナは直接通信できないので、volumesで渡しています。

  • app.iniのsocket = /tmp/uwsgi.sockで指定した箇所にsocketファイルが生成される
  • docker-composeのvolumes(socket:/tmp)でnginxコンテナに渡せるように指定する

FlaskアプリをさくらのVPSにアップロードする

ローカルで作成したFlaskアプリケーションをさくらのVPSにアップロードします。アップロードにはFTPソフトを使うといいでしょう。

Cyberduckでアップロード

Cyberduckを使ってアップロードしたけど、FTPソフトはなんでもいいです。今回はubuntuディレクトリ配下にアプリケーションのフォルダを入れておくことにします。

docker-compose upで起動する

dockerコマンドはsudoじゃないと使えないのでubuntuユーザーの権限を変更します。

$ sudo usermod -g docker ubuntu
$ sudo /bin/systemctl restart docker.service

これでdocker-compose upですね。

$ docker-compose up

ブラウザからIPアドレスにアクセスするとちゃんと表示されました。

データベースに必要なテーブルは作っておく

必要なテーブルがなかったらエラーが起きるので、migrate実行などなければ必要なテーブルは作成しておきましょう。

$ create table todos(id int, name varchar(255), content varchar(255));
Query OK, 0 rows affected (0.01 sec)

まとめ

さくらのVPSでDockerを使ってFlaskアプリケーションを公開するっていうことをやってみたけど、できましたね。やっぱりDocker使うと楽です。

今回やったことは以下です。

  • さくらのVPSでUbuntuサーバーを立てる
  • FTPソフトでローカルのFlaskアプリケーションをアップロード
  • docker-composeで起動

Docker使って同じようなことやってみたら試してみるといいでしょう。さくらのVPSは2週間無料で使うことができます。

  • この記事を書いた人

管理人

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